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酒井有彩さんにお聞きしました(後編)

2025.05.23

 ©Yoshinori Kurosawa

Q8大阪フィルから二台ピアノのプログラムの依頼を受けたときに、まず最初にどのように感じられましたか(あん)

プーランクはとても素敵な作品ですが、なかなかコンサートで取り上げられることが少ない作品です。貴重な機会をいただけてとても嬉しかったです!

 

Q9動物の謝肉祭、プーランクの協奏曲、ピアノの見せ場はどんなところですか?(あいみー)

両曲ともユーモアとエスプリに溢れた作品、美しい旋律、即興的なニュアンス、それぞれの楽器との対話、多彩に変化するキャラクターをお楽しみいただけましたら嬉しいです!

二台ピアノのアンサンブルは同じ楽器ならではの難しさがあります。例えば息のタイミングが同じでも打鍵のスピードが合わないと美しく調和しなかったり、同じ楽器だからこそ立体的にバランスを作るのも研究が必要です。でもピアニスト同士だからこそ分かり合えることもありますし、お互いの個性を上手く引き出せるように素敵なアンサンブルを奏でたいです!

大きな室内楽のように、フレキシブルに対話できるよう本番まで準備いたします。

 

Q10今回はフランスの作曲家の作品を2曲演奏されますが、フランスにまつわる思い出、エピソードなどありますか。(事務局)

高校卒業後渡欧し、1820歳までパリに住んでいました。初めてのヨーロッパでの一人暮らしで生活面での手続きや契約など、苦労も多々ありましたが、ふと見上げると大好きなパリの街並み!街には音楽が溢れ、市役所や教会のコンサートにさえ、どこからともなく沢山の人が集まり、素晴らしい音楽に触れて、毎日が新しい発見ばかりで、孤独や不安をあまり感じることもなく生き生きと生活していたように思います。20歳でベルリンに引っ越しました!

最近では一月に渡仏し、今年生誕150周年のラヴェルの晩年に過ごしたお家に足を運びました!今回のプーランクにもラヴェルのピアノ協奏曲を彷彿とさせる場面がありますね!

 

Q11オーケストラと共に演奏する中で難しいところや面白いところなどを教えてください!(あいみー)

タイミングを合わせようと思って、合わせるのではなく、その前のフレーズの処理の仕方で次にどのような流れを作りたいかをきちんと伝わるように演奏することが難しいですね。

オーケストラの皆さんと一緒に呼吸をするように心掛けています。

やはりピアニストは舞台で孤独なことが多いので、その瞬間を一緒に味わえることは、とても幸せなことです!

 

 Q12今後、大阪フィルと演奏してみたい曲があれば教えてください(あん)

ベートーヴェン4番、シューマン、ラヴェル両手&左手、ラフマニノフパガニーニ挙げたらキリがないかもしれません。

大フィルさんとは数年前にチャイコフスキーを共演させていただきました!

 

酒井さん、ありがとうございました!

演奏会は5月31日三木市文化会館、6月1日南海浪切ホール で行われます。

ぜひお越しください!

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