こんにちは、Ryoです。
2025年11月21日にフェスティバルホールにて開催されたこの演奏会に行ってきました。
演奏曲目は、第1部にモーツァルトのピアノ協奏曲 第22番 変ホ長調 K.482、第2部ではラヴェルのバレエ音楽 「ダフニスとクロエ」の2曲でした。まず驚いたことが、観客席の埋まり具合であり、BOX席は完売という盛況振りでした。
この演奏会の指揮をしていたシャルル・デュトワさんは、グラミー賞をはじめとした数々の栄誉に輝いている人物であり、「フランスのオケ以上にフランス的」という評価を得ている今日最も人気のある存在です。

第1部での演奏は、大迫力と穏やかさの切り替えとソロが映える第1楽章、弦楽器の落ち着いた雰囲気に美しい旋律が響く第2楽章、軽快なリズムと力強いピアノが交錯し、メリハリをもってフィナーレへ進む第3楽章というようになっており、この1曲だけで非常に満足感の高いものになっていました。この部の演奏を盛り上げる存在となっていたのが、ピアノの小管優さんでした。世界的活躍を続け、多くの音楽賞を得ている小菅さんの卓越したピアノの演奏は、観るものを魅了していました。曲の終了後には、まるでアンコールの様な大拍手が会場全体に響き渡り、ホール全体が一体化し賞賛している様な感覚になりました。
第2部では、舞台上の人数が大幅に増え、約150人の合唱団も含めた演奏が始まり、圧倒的迫力の音の響きが会場に広がりました。美しくも力強い歌声に、透き通るような楽器の融合により、吸い込まれるような感覚に陥り、特に中盤でのソロの連続には痺れました。曲が終了すると、観客席からは雄叫びのような歓声が上がり、さらに勢いの増した拍手により、大団円でのフィナーレを迎えました。
演奏会が終わり、幸福感を抱きながら帰ろうとした際に、学生はチケット代1000円という文字が目に入りました。演奏会は少々高額な事が多く、演奏会に頻繁に行けない要因になるのですが、こういった制度があるのは大変有難いと思いました。


